日本においてははしかの発生数の正確なデータはこれまでありませんでした。従来は、定点サーベイランス(何ヶ所かあらかじめ決めておいた医療機関から毎週報告を受けて流行状況を把握する方法)のデータから推測するしかありませんでした。
しかし、予防接種の接種率の向上によりはしかの発生数が減少してくると、大ざっぱな流行の把握だけでははしかを無くすための対策は不可能になります。
そのため平成20年1月からはしかと診断されたすべての症例を報告するようになりました。(全数報告)
この全数報告の診断精度にはまだ問題はありますが、徐々に改善されていくことになっています。
発生数を正確に把握することは「はしかゼロ」に向けた第1歩です。