1999年の時点で世界のはしか患者数は3000万人、死亡者は87万人と推計されていました。
2006年には死亡推定数は24万2000人へ減少しています。しかしそれでも毎日663人が亡くなっている計算になります。
このように近年はしかが減少しているのは「ワクチンで予防可能な病気」(VPD,vaccine preventable disease)である事、安価で安全なワクチンである事、そしてWHOなどが強力にその対策を進めていることによります。
はしかの発生状況は地域差が非常に大きく、米国のように年間の患者数が100名を下回る(そのほぼ全例が輸入例)という国から、患者数、死亡者数とも正確な数字が把握できていない国もあります。